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2005年10月18日

歯石と歯周病について

ワンちゃんや猫ちゃんも、年齢を重ねるごとに徐々に歯が茶色くなり、奥歯の方は表面がざらざらした感じになってきます。これが歯石で、歯にこびり付いた歯垢が原因になっています。ワンちゃんや猫ちゃんでは唾液の成分の関係で、人間以上に歯石が付きやすく、歯石に悩まされることが多くなります。歯石は細菌の巣となり、ここでどんどん増えた細菌によって歯ぐきに炎症が起こります。これが歯肉炎で、口臭が強くなる、歯ぎしりをするという症状で気付かれることがあります。ひどくなると歯ぐきから出血したり、歯がぐらぐらして食べ物が食べにくくなり、歯が抜けてしまうこともあります。また、歯の根元が化膿すると、頬に穴が空いて、そこから膿が出てくるようになります。さらには、増えすぎた細菌が血液に入って全身に障害を及ぼす場合もあります。歯石対策で一番効果的なのは、歯石の付く前に歯磨きなどでお口の中を清潔に保つことです。市販の歯ブラシなどを用いたり、指にガーゼを巻いて歯をそっと拭ってあげることで、かなりの汚れを取ることができます。また、歯石の付きにくいフードを使うこともあります。すでに付いてしまった歯石については、人間と同じように超音波の歯石除去装置(スケーラー)できれいに除去することができます。超音波スケーラーは歯や歯ぐきを傷めずに歯石だけを除去できるので、既に歯周病になり始めている動物でも安心して使うことができます。ただ、ワンちゃんや猫ちゃんでは、処置の間お口を開けたままでじっと待っていてもらうことができないので、鎮静や麻酔を使う必要があります。全身の状態を念入りに診断したうえで、あまり高齢になりすぎないうちに行うことをおすすめします。そして、スケーリングの後は、再び歯石が付いてしまわないように歯磨きの習慣を付けられるとよいですね。口臭が強くなった、歯石が付いているようだ、硬いものを食べなくなった、歯ぐきが赤くなっているなど、気になる症状がある場合は、私たちにご相談ください。その子、その子に最適の治療を見つけていきましょう。

投稿者 kasaiminamishikano : 17:15 | コメント (0)